黒川輝夫
Rrrrr…
冬の朝5時。目覚ましが鳴ってしばらくしてから起きる。
この時間はまだ暗い。電灯を点けずに手探りで着替える。
駅に向かう。左手には畑が大きく広がっている。畑の向こうは東の空。
夜明け前。空の下のほうは赤くなっている。その上は白。水色、青、そして濃い紫紺の天空。
素晴らしいグラデーション。きれい、きれい。
夏には、先の角を右に回ると、すでに昇った太陽が背中を照りつける。
四季を感じる道。
何か脚に違和感を感じるがそのまま歩く。
会社に着く。
ロッカールームで着替え。
???。!!!。
靴下のかかとが甲の方にきている。上下逆にはいていた。さっきの違和感の原因はこれだった。
サイズの大きい靴でひもをゆるめてはいているので、全然わからなかった。
普通のサイズの靴ならばはけなかっただろう。
暗い中での着替えには注意せねば。
うぅむ。
作業室に入る。
60を過ぎたら家で何か実験をしようと買い込んだ測定器が置いてある。
結局まだ仕事をしていて実現していない。家では邪魔者扱いされるので会社に置いてある。
早く使えるようになりたいな。
鉄の切粉が刺さったり、つめを割ったり、ギター弾きにとっては危険な職種。
一日が終わって、またロッカールームで着替え。
暖房は効いていたと思うけど、なんとなく肌寒かったな。風邪でもひいた?
???。!!!!!。
汗をかいてもひんやり涼しい夏の肌着を着ていました。
暗い中での着替えには注意せねば。
うぅむ。
合奏団の発表会。独奏をやります。すこし緊張。
アルペジオ。おっと、全然弾けない。
エンディング。かっこよく入るはずがここでずっこけた。
緊張は少しと思ったけれど、えらく影響が出た。
終わって、打ち上げ会。
やけ酒。
うぅむ。
日が変わって、合奏団の忘年会。
同期の人たちと近い席になりました。
大腸内視鏡:
「俺やったことあるぜ。」
「俺も。」
「俺もだ。」
何たる話題で盛り上がるか。
うぅむ。
みんな年とったね、身体に気をつけましょ。
こんな日々です。