Q.チャンポンは悪酔いするってホント?ウソ?

7代 新保

今更ですが、アルコール分解のプロセス

  1. 口から入ったアルコールは胃から約20%、小腸から約80%が吸収されます。そして血液に入り、全身にいきわたります。
  2. 体内に入ったアルコールの大部分が肝臓で代謝されます。肝臓ではアルコールはアセトアルデヒドを経てアセテート(酢酸)に分解されます。
  3. アセテート(酢酸)は血液によって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。
  4. 摂取されたアルコールの2~10%が、そのままのかたちで呼気、尿、汗として排泄されます。


今更ですが、悪酔いの仕業は、アセトアルデヒド
 アルコール分解の過程でつくられる毒性の強い物質。分解能力を超えて飲酒すると、顔面の紅潮、頭痛、吐き気、動悸、頻尿など、不快な悪酔いや二日酔いを引き起こします。

今更ですが、悪酔いしないためにお酒の適量を守りましょう!
 アルコールを分解する能力は人によって違いますが、通常のアルコール代謝能力を持った日本人の適量は、1日平均純アルコール度で約20g程度とされています。しかし、日本人の45%はアルコールに弱い体質と言われていますので、これからの忘年会、新年会での飲み過ぎには、くれぐれもご注意ください!

お酒の種類別 1日の適正飲酒量の目安
ワイン(12度)
グラス2杯弱(200mℓ)
純アルコール量20g
日本酒
1合(180mℓ)
純アルコール量22g
ビール(5度)
中1本(500mℓ)
純アルコール量20g
焼酎(35度)
ぐい飲み2杯弱80mℓ)
純アルコール量22g
ウイスキー(43度)
シングル2杯(60mℓ)
純アルコール量20g


A.正解は「うそ」でした。

上記のように、悪酔いはお酒の種類を混ぜる事によってではなく、あくまでアルコールの摂取量によって起きるということです。いろんなお酒を飲んでいると、飲み過ぎているのに気づかなかったり、アルコール度数の異なるお酒を混ぜて飲むことで、摂取アルコール量が分からなくなり、その結果飲み過ぎて「悪酔い」になったことを、「チャンポンのせい」と思ってしまう訳です。

アルコール量の計算式 お酒の量[mℓ]×(アルコール度数[%]÷100)×0.8
例)ビール中びん1本 500×(5÷100)×0.8=20

どうせ飲むなら、お酒を百薬の長に!
 適量のお酒は、血流を良くし、食欲増進、ストレス解消、動脈硬化予防に役立つHDL(善玉)コレステロールを増やす等の効果があります。上手な飲み方で健康を維持したいものです。

ちょこっと最近の我が家のアルコール事情
 どうしても夕食後ギターを弾きたい人間と、それほど飲まなくても、昔と比べ雲泥の差で次の日に残ってしまう人間。でもやっぱり少し飲みたいお酒大好き人間が、行き着いた究極邪道の飲み方。

ノンアルコールビール1缶を100mℓ位入るグラスに3/4位入れ、ポリフェノール2倍のワインをグラス上まで追加する。そこへ、干しサクランボ(葡萄の勝沼に行ったとき購入)を、焼酎漬けにして戻したものを入れ、サングリアのようにして、グラスに4杯~4杯半ゴクリゴクリ…美味しい~(*^^*)
つまり350mℓのノンアルコールビールで、100mℓのワインを割って飲んでいることになります。ワイン通からしてみたら考えられないでしょうし、そこまでして飲まなくても…との声も聞こえてきますが、焼酎漬けのチェリーとの相性も良く、これはこれで中々いけますよ(*^^)v
この場合のワイン100mℓのアルコール量を計算すると、
  100mℓ×(11.5÷100)×0.8=9.2gとなります。(焼酎は微々なので無視)

これからもアルコールと上手く付き合えるように
お酒大好きなのに、私のように翌日まで残るようになってきた方はいませんか?お酒分解に有効な食品(トマトジュース以外にも)を一緒に取ることも大切ですね。その上でアルコール量に気を付けたり、さらなるお酒の邪道も開拓しながら、末永く楽しくアルコールと付き合って行けたらと思うこの頃です。

おまけ。酔いがさめるまでの時間
体重約60kgの人がアルコール量20gのお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3~4時間体内にとどまります。アルコール量2倍の場合ではアルコールが体内から消失するまで約6~7時間かかります。これには個人差があるため、体質的にお酒に弱い人や女性はもっと長い時間がかかります。また、深夜まで飲んでいると翌朝起床後まで体内にアルコールが残っているため、二日酔いとなってしまうとの事です。

参考「お酒と健康ライフ」(公益社団法人アルコール医学研究協会)

カテゴリー: ちょこっと投稿   パーマリンク

Q.チャンポンは悪酔いするってホント?ウソ? への1件のコメント

  1. 太田さん より:

    新保さん、大変うんちくのある話をありがとうございます。
    今桃を大量にいれた紅茶(車内広告で見ました。)をやってみたくてしょうがないのですが、楽天などで手に入る若桃(まだ青い小さな桃を早春にとってしまう)のシロップづけを半分位に切ってワインにいれて飲むのもいいなあ。
    マンゴーでもよさそう。(干しマンゴーだったら、焼酎づけもいいかも)果実酒だったら3ヶ月くらいかかりますが、3日くらいでOKかなあ?ノンアルコールビールはNO!ふだん飲まない私でも、食指が動きます。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>