ちょこっとスポーツ
みなさん、8月10日「みーちゃん」を応援して下さい!!
7代 原口
いよいよ明後日8月10日から世界陸上モスクワ2013が始まります。世界の注目は、人類史上最速の男ボルトに集中、私も短距離界の常識を覆した彼がどういう走りをするか!?ワクワクしています。
しかし、個人的には、最大の注目は、やはり世間の常識を覆して見事復活した「野口みずき」です。
2007年の東京国際で北京行きの切符をGETしながら、不運な怪我で北京五輪を断念。それから苦節5年、悪夢のように襲ってくる怪我と戦いながら、『あきらめずに』トレーニングを続け、2013年名古屋で奇跡の復活を成し遂げました。私は、そんな彼女を尊敬し応援し続けてきたので、みずき=みーちゃんと(勝手に)呼んでいます。
アテネ金メダリストのみーちゃんは、北京の前の2008年5月仙台ハーフで優勝後、2年以上にわたり、公式レースから遠ざかることとなってしまいました。2010年頃に、会社の陸上オタク仲間と話しました。
「Y君、野口は最近レースに出てこないけど、彼女の再起はあるのかな??」。陸上部出身のY君いわく、「彼女のように何年もの間怪我を繰り返していくと、気力体力が減衰し、年齢的にも30を過ぎて来るし、常識的にはカムバックは難しいのでは!?」。おそらく、当時の日本陸上界でも、「野口はもう終わった・・」という見方が多かったのではないでしょうか??
名古屋の後の会見で、みーちゃんは「不思議なことに長年悩まされてきた怪我がほぼ完治しました」とコメントしました。彼女の不屈の精神が、陸上の神様をも動かしたようです。
私事で恐縮ですが、最近私も還暦過ぎて初めて「骨折」という経験をしました。
5月26日に40年ぶりに舞台でギターの演奏を経験し、力不足で満足のいく演奏はできなく、半分ガックリ、半分は舞台感覚が戻ってきて、11月のトレド発表会はソロに挑戦しようかな!?と思い始めた頃に、不用意な怪我をしました。右上腕部の骨折全治3ヶ月と診断され、当然ギター練習は中断。ソロどころか、発表会出場も間に合うか?という状況でした。
「じっと我慢の子」で安静にする以外方法はなく、「多分酒もだめかな」と思い、ネットで調べたら「アルコールは骨をとかす」とありました。本当かどうか?はともかく、まぁ気持ちの問題もあり、ややアルコール依存症気味の自分が禁酒しました。お酒の代わりに牛乳を飲み、自分に向かって「早く骨がついてね・・」と毎日祈りました。(後で医者に聞いたら、お酒と骨は関係ないですよ・・とあっさり言われたが、ま、いいか)
怪我をした自分以上に、介護する側の家人も大変だったと思いますね。骨折すると、自分ひとりでは洋服も着れないのですよ。感謝深謝です。おかげさまで、一昨日お医者さんから「もう三角巾とりましょう、ギターも弾いていいよ・・」と合格マークをGET。11月の発表会出場はまず大丈夫、(ギターの腕が戻ればですが)もしかしたらソロも!?と思えるようになりました。ついこの間まで、ギター練習再開など当分先と半ばあきらめてましたが、人間げんきんなものですねぇ。
※2013年名古屋「奇跡の復活」
というわけで、たった2ヶ月の経験ですが、健康のありがたみというものを痛感しました。そう思うと、長年いくつもの怪我に悩まされてきたみーちゃんの苦労や悔しさは、私のような普通人には計り知れないくらい大きなものだったでしょう。北京直前での出場断念のショックに始まり、その後再びロンドン五輪目指して復活を目指すもことごとく跳ね返された、何度も挫折を繰り返しながら、苦節5年あきらめずに、世界陸上の切符をGET。彼女には、「人間どんなに苦しくても最後の最後まであきらめてはいけない」ということを教えられました。
8月10日19時、みなさん、ここまであきらめないで頑張ってきた「みーちゃん」を、そして日本チームとしてみーちゃんと一緒に仲良く走る福士加代子さん木崎良子さんを応援して下さい!!