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爪の補強、保護

年令を重ねるにつれ、爪が変形したり割れやすくなってきます。
爪は、ギターを弾く上で大切な楽器の一部。
皆さんに、対策を訊いてみました。(第7代 田畑)

  1. 女性用マニキュア売り場にあるプロテイン入りベースコート(1890円)
  2. 爪の手入れ用品(現代ギター社)
    • オーリー・ネイルディフェンス
    • オーリー・ネイルアーマー
    • オーリー・カルシウムシールド
    • いずれも1365円で 1.の女性用のものより安価です。
      カルシウム配合のものが良さそうな気がしますが、どうでしょうか?(第7代 榎本さん情報)

  3. ヤマキ「にぼしっ子」
  4. スーパーの「だし」売り場にあります。
     カルシウムが吸収されやすいようにビタミンDが含まれていて、我が家はこれを毎朝、ご飯に小さじ1杯かけて食べています。爪がよく欠けていた家の人は全く欠けなくなり、紹介した友人も調子が良いみたいです。
     余談ですが、母は80歳まで自分で煮干しを粉にして飲んでいました。そのお陰でいまだに骨密度が高く、転んでも骨折を心配しないで済むので助かります。(第7代 新保さん情報)

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第4回 弦の倍音

第4代 黒川

 氷川きよし君の曲で「~のバイヨン」というのがありますが今日の話題は「バイオン」。です。前の「弾弦の位置」の項の補強をしてみます。
 ギターの弦1本について考えてみる。まず、開放弦を弾いてみよう。すると弦は真ん中の12フレットあたりが一番大きくふれているのがわかる。そして音の高さは、この振れが1秒間に何回振れているかで決まる。1秒間に振れる回数が多いほど高く聴こえる。つまり同じ開放弦でも2弦よりも1弦の方が振れる回数が多いというわけ。
 次に、ハーモニクスを弾いてみよう。まず1番出しやすい12フレット。12フレットのハーモニクスの音の高さは開放弦の1オクターブ上だ。12フレットのハーモニクスを弾いたときには、開放弦の時とは異なり真ん中の12フレットのあたりは振れていない。代わりにナット(弦の左端を支えている)と12フレットの中間と・12フレットとブリッヂ(弦の右端を支えている)の中間とが一番振れが大きい。この場合開放弦の長さが2等分されて、見かけ上、弦の長さが半分になっている。長さが半分になると振動数は2倍となり、音高はオクターブ高くなる。開放弦の音高に対して2倍音*という。
 12フレットハーモニクスのときの12フレットあたりのように弦のなかで振れないところを「節」(ふし)。開放弦を弾いたときの12フレットあたりのように一番振れ幅が大きいところを「腹」(はら)と呼ぶ。ナットとブリッヂはいつも節だ。
 次に、5フレットのハーモニクス。これは更にオクターブ高い音が出る。ということは弦長は見かけ上半分の半分つまり4分の1になっているということ。このとき節になっているのは触った5フレット・そして真ん中の12フレット・さらに12フレットとブリッヂの中間だ。節は両端を除いて3つで、腹が4つということになる。このとき腹が1秒間に振れる回数は開放弦のときの4倍になっている。開放弦の音高に対して4倍音*という。

 これから考えられること:

  1. 全部の節を押さえなくても、1箇所触れるだけで弦はそれに合った倍音を出してくれる。
  2. ハーモニクスのとき、腹の部分を弾けばより音が出やすいのではないか。
  3. 5フレットの位置は12フレットのちょうど半分の長さではないか。
  4. 両端は常に節であり、その中間の節と節の間隔同士は同じでないと腹の振れる回数が同じにならないので、ハーモニクスで触れて音になるのは弦長の整数分の1のところになる。12フレットは弦長の2分の1。5フレットは弦長の4分の1のところにある。

 さて、ここで演奏に関係のあることに入ってみましょう。
 もう一度5フレットのハーモニクス。今度は12フレットとブリッヂの中間に軽く触れてハーモニクスをして5フレットのときと同じ音が出るところを探す。ここは3つの節のうちの1つになる。この場所を憶えておく。再び左手で5フレットに触れてのハーモニクスを弾くが右手の弾弦位置はさっき探した場所を弾く。するとほとんど音が出ない。(右手で12フレットの位置を弾いても同じ。)これはどういうことかというと、倍音の節の位置を弾くとその倍音は出なくなるということ。節というのは振動しないところなので、そこを弾いてしまうとそこが節となる振動ができなくなる。つまり5フレットのハーモニクスの節の位置を弾くと4倍音が出ないということが分かる。そして、4倍音の節の位置というのはその倍々の8倍音・16倍音の節でもあるので、それらの倍音も出ないということになる。
 逆に先ほど考察した「ハーモニクスのとき、腹の部分を弾けばより音が出やすいのではないか。」ということも確かめてみましょう。さっき探した節とブリッヂの中間が腹のはずなのでそこを弾いてみる。出やすいはずです。
 以上の話はハーモニクスを例にとったものですが、開放弦を弾いたときは両端が節で真ん中の12フレットあたりが腹になる振動(これを倍音に対して基音といいます)以外に倍音も自然と出ているのです。そして倍音の出方が弾弦位置によって変わるというのを見てきたわけです。音色は倍音のまざり具合で決まってくるのです。弾弦位置で音色が変わるメカニズムの一端を見てみました。
注:*2倍音は第1倍音、3倍音は第2倍音、4倍音は第3倍音という。

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第3回 弾弦の位置

第4代 黒川

 演奏会に行って、第1曲の最初の音を聴いて、その音色の美しさにそれだけで満足して帰ってきたことがある。そのくらい音色というものの持つ力は大きいと思う。私自身はそれ以前に弾けるか弾けないかのところをいつも右往左往していて音色に気を使うまでには至っていない。それでも思いを致しておくだけでも後々役に立つかもしれない。ギターの場合、音色を決める要素は色々ある。楽器・弦のメーカー・右手のつめから始まって弾く角度・速さあるいは左手の押さえ方、おなかへの乗せ方・支え方、同音異弦の使い方などなど。今回は弾弦の位置での弦の音色の変化について見てみよう。
 開放弦を弾くことを考えてみる。開放弦を弾くと12フレットあたりが一番大きく振れている。これがこの弦が出す一番低い音の振動でこの音のことを基音という。基音以外にそれより高い倍音といわれるものがそれに混ざっている。基音の整数倍の振動数を持っている。つまり弦はいくつもの細かい振動と基音の振動とが混ざったものといえる。この混ざり具合が音色の元となっている。
 管楽器などではクラリネットなどのように高音域・中音域・低音域で特徴のある音色を持っているのがあるが、どの音域でも音色を変化させることができるのはギターの特性であるといえる。それを簡単に可能にするのが弾弦位置の変化だ。
同じ開放弦でも弾弦位置を変えることにより倍音の出方を変えることができる。おおまかには、ブリッヂに近いところを弾くほうが高い倍音まで含まれる。そしてブリッヂから遠いほうが倍音が少なくなる。この関係は弾いている弦の長さ(押弦後の長さ)に対しての比で決まるので、音高が変わっても 同じ比(音色)を保持しようとすると、左手が開放弦から段々高いポジションを押さえるのにつれて、右手も段々ブリッヂに近くしていくことになる。
 たとえば1弦の5ポジションでA-B-A-B(ラーシーラーシ)の音を弾くとき右手の指は何を使うか。i-a-i-aで弾くのとa-i-a-iで弾くのとでは音色が異なる。つまりA(ラ)よりもB(シ)のほうが弦長が短くなっているので、Bを弾くときの右指はよりブリッヂに近いところを弾く必要がある。iよりもaのほうがブリッヂに近いのでここはi-a-i-aで弾く。当たらずといえど遠からずなのでお試しあれ。
 山彦というものがある。これは出した音がどこかで反射して戻ってくるもので、反射するときに倍音が吸収されるので、戻ってくる音は倍音の少ない音となる。したがって、曲の中でこの山彦をまねるときにはこの特性を使う。オーケストラでは倍音の多いクラリネットの出した音のエコーとして基音成分の多い(倍音のより少ない)フルートを使える。ギターでは元の音を弾いたときよりもブリッヂから遠いところで弾くことによってエコーの感じを出すことができるのではないか。
 標準的にはどこいら辺を弾けば良いのだろう?分からない。見ていると結構人によって差がある。弾く場所によって弦の硬さが変わるので、変わってもおたおたせずに弾けるように普段から変化をつけて練習しておくというのはどうだろう。ピアノのハンマーは弦長の7分の1から9分の1のところをたたいているそうです。第一弦のハイポジションを弾くときにそこいら辺を弾くとピアノの高音部の響きと似ているのが分かります。

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第2回 自動制御

第4代 黒川

 自動制御というものがある。これはあるところに落ち着かせたい、もって行きたいという目標に対して制御対象を持っていくものだ。身近にいっぱいある。エアコンの気温調節もそう。寒いときに25度に設定すれば、暖かい空気を出し室温が25度に近づいてくると段々風量を落としていき、25度になれば止まる。また室温が下がれば運転を再開するというもの。
 これに必要なものがある、それは室温を感知するもので、これからの情報と25度という設定値とを比べて運転の状態を決める。感知―報告―判断―命令―動作というサイクルが回っている。感知するものをセンサーと言う。
 室温の制御というゆっくりしたものでなく動作の速いもの、例えば自動車やロケットなどの自動制御ではこのサイクルが非常に速いものと考えられる。
 さて本題。長い間ギターに触っていなくて、練習を再開しトレモロを練習していたときに感じたこと。指を動かしその情報が脳にいき、それから命令がきて指が動くというような感覚が判ってしまうくらいサイクルが遅かった。まず指の動きだけでなく、脳と、センサーである指の感覚の連携の速さにも気を使って練習した。また、最初、トレモロを弾く右手の4本の指は(私の場合p-a-m-i-p-a-m-iの順)その順に自律的に動くような感じで弾いていて、脳が弾き始めの命令を出せば後は指の勢いだけで弾いているといった状況だった。先の例でいくと感知―報告の部分をフィードバックと言うが、指からのフィードバックはほとんど脳に届かず、脳からの命令も無く、指だけで動いていたわけ。これは自動制御の中の一分野としてあるもので、開ループ制御と名前がついている。畑に水をやるのに決まった時間に決まった水量を出すシステムを考えてみよう。これは目標が変わったときに対処できないという欠点がある。雨が降ろうが、土がからからに乾燥していようが同じことをやる。これに対し、感知―報告―判断―命令―動作というサイクルをもつものは閉ループ制御と呼ばれている。前の例の場合、土中の水分を計るセンサーを設けて、水分が多ければ供給水量を減らし、乾いていればたくさん撒いてあげるというわけ。
 きれいなトレモロを弾く人は自分の音・指の感覚などを一瞬一瞬感じながらしかもそれに脳が対応しながら弾いていると思う。センサーと、そしてそれと脳の連携に素晴らしいものがありさらにそのサイクルが速いのだろう。閉ループ制御のスピードについていくセンサーと脳とを鍛えなくてはいけない。

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第1回 ギターのブレス

第4代 黒川

 テレビで水中の景色を写しているときがある。同時に、水中マスクをして潜っている人がそこでしゃべって報告をしている。何事も無い、普通のように聞こえる。かなり前になるが、こういうことは難しいことだった。どういうことか。それは水中マスクをしていると息をするたびにマスクの中で気流が勢い良く流れてマイクにザーッザーッという音が入ってしまいうるさくてしようがなかったのだ。特に息を吸うときは流速が速いのか音も大きかった。「えー。ゴボゴボ。あーゴボゴボ。」それを今のように、話しているときもそうでないときも静かに聴こえるようになったのは一つの工夫のお陰だ。息を吸いながらしゃべる人はいないので、そのときはマイクを切ってしまおう。そして息を吐きながらしゃべるわけなのでそのタイミングでマイクを活かせばしゃべる声だけが聞こえてくる。それを自動的にしたのがその当時の工夫でした。
 楽譜でブレス記号がある。管楽器や声楽のときに息を吸う箇所を指定してある。水中マイクと同じように息を吸うときは音や声が出ない。ただし達人になると音が途切れるのは一瞬だけのときもある。
 ギターの場合はどうか。ブレス記号のところで奏者だけが息を吸って、楽器に息を吸わせていないことはないだろうか。ここは音を一瞬切ってフレーズの切り替わりを明確にすべきところだと思う。

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この1曲~この演奏~この1枚(第2回)

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スペイン紀行 最終回

 スペイン紀行(最終回)―マドリッド

 最終回の旅は、マドリッドです。
マドリッドは、スペインの首都です。メセタ台地(カスティリャ高原)に位置し、標高は600m以上とかなり高く、気温は季節を通じ東京とかなり近いパターンですが、降水量は各月とも10mm以下と非常に少なく乾いた環境です。
歴史的には、レコンキスタによりアルフォンソ6世が1083年にイスラムの支配からこの地を開放し、1562年にフェリペ2世によりそれまで首都であったトレドから遷都されました。
それでは、フリオ・イグレシアス(Julio Iglesias)が事故の後遺症を克服し世界的に有名となるきっかけを作った、本人の作詞作曲した「La vida signe igual (Life Continues Just The Same)」を聴きながら写真と説明をみて、スペインの旅最終回を味わっていただければと思います。

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スペイン広場にはドン・キホーテとサンチョ・パンサの銅像があります。石造のミゲル・デ・セルバンテスはその上に座ってドン・キホーテを見下ろしているようです。


あの有名なマクドナルドもマドリッドでは周囲と比べ華美にならないよう配慮がなされているようです。

レストランには、闘牛で倒された牛が飾られていました。


闘牛場はスペイン各地に点在していますが、そのルーツを辿ると古代ローマ時代の支配地に作られた闘技場になるそうです。
次に、プラド美術館では、ディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス」やフランシスコ・デ・ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」などを鑑賞できました。


今回は訪ねることができませんでしたが、スペインにはローマ水道橋やアルカーサルで有名なセゴビア(マドリッドから北西へ95km)、王宮で有名なアランフェス(マドリッドから南へ60km)など中世からの佇まいを留めた地があり、また、ギター関連でも「アランフェス協奏曲」がこの地をモチーフとしたこともあり、機会があれば訪れてみたいと思います。

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昨年の12月初めから5回プラス1でスペイン紀行を、写真と訪れた地の歴史や風物を織り交ぜて記述してきましたが、どこか気になった地がありましたでしょうか。改めて、スペインは日本から訪ねる場合最西端に位置し、歴史的には現在の南北アメリカを最初に形作った国家です。エジプト、ギリシャ、古代ローマは廃れてしまった建造物と彫像と画で過去の栄華をかろうじて今に残していますが、現在まで中世の佇まいのままで栄華の面影を維持し、かつ人の温もりをも感じさせてくれるのはスペインとイタリア(まだ行ってませんが)ではないでしょうか。京都や奈良を訪れたときに感じる安らぎと似ているように思います。
確かにロンドンやパリやニューヨークなどの美術館に行けばたくさんの彫像や絵画が展示してあり、あらゆる時代の作品を短時間で手短に味わえるでしょう。しかし、作者が生まれ育った地を訪ね、どのような時代背景や環境に生き暮らしたのかが分かると更に味わい深い観賞が行えるように思えます。
学生時代にギター曲から得たスペインのイメージや印象と今回訪れた地の雰囲気は非常にマッチするように思いました。
 人の一生はどう頑張っても元気に過ごせるのはせいぜい数十年、辿る長い歴史もそのスパンの繰り返しと積み重ねにより生まれた証でしかありません。その皆さんも一度でいいので体も心も動かせるうちに、歴史的資産をじかに観て感動を得られるスペインを訪れてみてはいかがでしょうか。
 最後に一首。
  スペインの 栄華移ろい 今を見て
          二人の王は 何を語らん

・・・・・*****○○○○○☆☆☆☆☆∞∞∞∞∞

では、また。

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スペイン紀行 第四回

 スペイン紀行(第四回)―セビージャ.コルドバ

 第四回の旅は、セビージャからスタートです。
セビージャは、アンダルシア平野を流れ大西洋に注ぐグアダルキビール川の河口から100km上流に位置しています。
 歴史的には、他地域と同様に8世紀以降にアル・アンダルス(イスラム・スペイン)の一部となりましたが、レコンキスタにより1248年には開放されました。
 セビージャ、コルドバに縁のある人物の紹介です。
 芸術関連で、ディエゴ・ベラスケス、バルトロメ・エステバン・ムリーリョがこの地で生まれました。
 ギター関連で、ホアキン・トゥリーナがこの地で生まれました。
 それでは、トゥリーナ作曲の「セビリヤーナ」でも聴きながら写真と説明をみて、スペインの旅第四弾を味わっていただければと思います。

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 1492年にコロンブスがインドを目指して東回りでなく、3隻の船で西回りに出港したのは、グアダルキビール川河口近くのパロス・デ・ラ・フロンテーラという港でしたが、今は当時の面影はなく、その後南北アメリカ大陸発見に伴うスペインの隆盛にしたがい、その中心地はセビージャに移りました。中世より街のシンボルとして位置している黄金の塔は、グアダルキビール川沿いに建っている有名な塔です。ここで改めて、歴史の大きな潮流のおさらいです。ルネッサンスは13世紀から15世紀末、大航海時代は15世紀から17世紀末で、宗教改革は16世紀初からでした。そして、スペイン黄金の世紀は、16世紀中から17世紀初です。ちなみに、芸術では、ゴシック様式は12世紀中から13世紀で、バロック様式は17世紀初から18世紀中でした。
 セビージャは日本とも縁が深く、1612年に仙台藩主伊達政宗の命を受けた家臣の支倉常長一行がセビージャを訪れています。数名はこの地に残り、その子孫でハポンという名前を持った方々が相当数おられるそうです。その村の名は、コリア・デル・リオ。
 さあ、旅のスタートです。ムリーリョ公園沿いにコロンブスの記念塔(サンタ・マリア号の塔)が建っています。


 スペイン広場は、1929年にこの地でイベロアメリカ万国博覧会が開催された際に建設されたゴシック様式による立派な建物とその広場です。





円弧状に囲む建物の外周にはスペインの各県の地図とその地の歴史的特徴を現したタイルアートが長椅子状に並んで配置されています。写真はセビージャとコルドバに関するものです。

時間があればじっくり鑑賞したかったのですが、一部だけを写真に撮れました。
 次に訪れたのはセビージャ大聖堂ですが残念ながら外観だけでした。


内部には新大陸の発見という偉業を成し遂げたコロンブスの立派な棺があります。建物の外観も特徴的でヒラルダの塔(旧モスクのミナレット:鐘楼)が見えます。
 もっと残念なのはアルカサル(王宮)ですが外観さえも見ることができませんでした。アルハンブラ宮殿の内装に似せて作った部屋がいくつかあるそうです。実感で比べられたら感慨も一層増すことでしょう。

 イスラム文化のなごりを留めた広場には立派な噴水とタイル張りの長いすが柑橘系の木々に囲まれてさり気なく置いてありました。

また、この地でもユダヤ人の痕跡を留めた狭い路地と窓辺に置かれた植木鉢に咲く花々が印象的です。


先ほどの中庭や花を見ると住んでいる人々の心の安寧が感じられます。
 次に訪れたのは、コルドバです。アルベニス作曲タルレガ編曲の「パバーナ・カプリッチョ」でも聴きながら、スペインの旅第四弾後半を味わっていただければと思います。
 セビージャからは、距離にして北東へ120kmを移動です。
途中、おなじく赤茶けた台地がどこまでも広がり、眠気を催しますが、何か変わったものがあるはずと構えていました。出会えたのは、三本の通信塔?の上に作られた三組のコウノトリ(実際はシュバシコウ;朱嘴コウ:日本(アジア)のコウノトリとは目、科、属までは同じで別種)の巣とその番いでした。

ただし、夏には、広大な台地をひまわりが咲き誇り一面を黄色い絨毯で覆いつくすそうです。季節は、今は冬。
突然ですが、ここで、一首。
・・・コウノトリ 誰が語らん グラナダを
            アルハンブラの 思い出と飛び・・・
 グアダルキビール川に架かるローマ橋は、名のとおり、ローマ帝国がこの地を支配していた時代に作られたものです。

橋を渡るとそこには、メスキータ(モスク)がすぐ間近に圧倒的な威厳を保ち建っています。
門をくぐり、メスキータの中に入ると少し薄暗い広大な空間に柱とその柱を支える赤茶色のレンガと白色の石灰岩を組み合わせた2重アーチ状の枠組みが特徴的です。

二万人のイスラム教徒が一同に介してお祈りを捧げていたとのこと。イスラム教からキリスト教に支配が代わった(1236年)あともほとんどが残され、中央の一部にキリスト教の礼拝堂が建立されました。

ゴシック、ルネッサンス、そしてバロックの様式を取り入れた超豪華な装飾がなされています。別の門から外にでると、そこはメスキータのオレンジの中庭で、改めてみた外観です。

 さあ、次回は、いよいよ旅の最終地のマドリッドとトレドの観光です。
マドリッドまでは、コルドバから400kmほど北上します。バスの移動は今回の旅で最長、時間も5時間、長旅です。

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お約束しました「有料会員専用ぺージ」が開設できましたので お知らせします。
このページは、皆さんと共に作り、皆さんと共に楽しめる内容を目指しています。
 
[現在の掲載内容]  
合奏団「トレド」使用の楽譜15曲のスコアとその練習メモ
  全て、合奏団「トレド」在籍OBによるオリジナル編曲
「ゆるやかな風」 6回連載予定
  懐かしいギター部時代から、現在の音楽への関わり等など 
「この曲~この演奏~この1枚」 連載30回以上の予定 
  この曲はこのギター演奏家が・・・曲にまつわるエピソードは・・・等など
  連載が始まったばかりですので、今後順次メニューや内容を拡充して
  行く予定です。

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  例えば「仲間の近況」に、同期会のお知らせや、内容を・・・・・・。
  「写真コーナー」に、思い出の写真掲載を・・・・・。
  ギターの弾き方・練習方法、
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この1曲~この演奏~この1枚(第1回)

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