仲間の近況/合奏団トレド2nd在籍2年2カ月/7代

2012.12.27 7代 Y・S

皆さんこんにちは。                           
 昭和49年に卒業してから、何と38年9カ月が経ちました。そして、今年3月遂に還暦を迎えました。60歳と聞いて思うのは、「大人」「人生の大先輩」「人生の機微をわきまえ」、若者に人生を説く一つや二つの教訓を自身の中に持ち、会話をしていると、そこここに人生がにじみ出てくる蘊蓄があると言ったところでしょうか。
 では、自分は如何に?どう考えても性格は大学時代のまま。性格は変わらないとしても、考え方、人付き合い、判断力、行動力、優しさ、思いやり、教養、知識、経験…等々、何かは成長しているはずと、自己分析してみるのですが、何をとっても、僅かな経験を除いては、学生時代から殆ど進歩進展しているようには思えないのです。学生時代の明るく、ケセラセラと何にでも前向きで、目的をもって生き生きと生活していたのに比べ、今の淡々とした意欲のない蘊蓄も知識もない頼りない自分をみると、何とも情けなさを感じる60歳です。それだけ、努力・興味・関心が無い人間なんですね!つまり怠け者と言う事でしょうか!
 精神的な中身は伴わなくても、体はしっかり38年9カ月の年齢を確実に重ねるものです。膝が痛くなったり、腰痛が出てきたり、体のあちこちに思わぬ支障をきたし、小まめに動くのが億劫になり、白髪も顔の皺もぐっと増え、頬がこけ、外見を含め肉体はすっかり60歳になりました。(笑い)
 この未熟な精神と老いた肉体のギャップを残る人生で、トントンにすることはできるものでしょうか?
 ギターとの再会
 私は、48歳で教員を退職しました。独りで留守番をしていた母が、白内障の手術を拒み続けた事により、78歳位から視力がだんだん落ちてきたのです。その内、留守番する事への不安が増したのでしょう、表情も暗く食欲も減り痩せてきて、これ以上の負担はかっかけられないと思い、満80歳の3月をもって、延ばし延ばしにしていた退職をしました。
 その後、母もだんだん笑顔と食欲を取り戻し、旅行に出かけたり、食事に行ったり、散歩したり…。しかし、やがて新聞やテレビもしっかり見えなくなってきました。視力が低下しても楽しめる事はないか?と考え、思い浮かんだのが「歌」です。歌もただ歌うよりは音が有る方が楽しいはず。木琴?卓上鍵盤?そうだ!ギターが有った!と言う事で、40年前のギターを持ち出し、メロディを弾き、歌詞は見えるように大きく書いて、二人でよく歌いました。母のお得意は小唄系ですが、大体知っていて何でも歌います。昨年10月91歳で遂にホームに入居しましたが、今でも色々な歌を聞いたり歌ったりする事を楽しみに、どうにか元気に過ごしています。
 長々書きましたが、この事が私がギターと完全に再会するキッカケとなりました。その後教えてくれる人と出会った事もあり、45周年式典の数カ月前、「ギター合奏を式典でやりませんか?」との声掛けに、なんと「入れて下さい!」と立候補した事は、我ながら未だに驚きです。現役の時代も下手で、卒業後も殆ど弾く事なく、「禁じられた遊び」を年に何回か弾く位。それも、あの転調後の高音の「ドドドドレド」と「ドドドドシラ」のところは、いつも指が届かず弾けないままで、歌のメロディを弾きだした程度でしたから。。。
 「合奏団トレド」の始まり
その初練習の日、どんどん集まって来る先輩・同期と何と40年ぶりに再会したのです!今まで何の付き合いも連絡もなかった人達。でも全く違和感がないのです。「お久しぶり」の一言で時間は40年前に戻ってしまったよう。「真珠採りのタンゴ」を合わせた時、懐かしさでいっぱいになりました。こんな事が有るんだ!本当に、「人生先はわからない」と思いました。これが、今の「合奏団トレド」の始まりです。
 それから2年半、下手なりに「継続は力なり」の通り、月一回の練習参加と個人練習で、少しずつは弾けるようになって来ました。正直に言うと、あまりに弾けなくて、何度やめようと思ったか知れないのです。何故やめなかったのか?事務局を受けてしまったからか?いや、ギターに関わっていたい!このメンバーに加わっていたい!目標をこなしてみたい!等々、要するに「ギター部」にいたかったからと思います。
 大腸検査
突然ですが、昨日(26日)初めて内視鏡検査を受けました。なんと大腸です。目の前に着色していないタラの子のような所々に血管が走りピカピカつるつるの大腸が映し出されています。これが自分のお腹の中とは?不思議な感覚ではありますが、60年お世話になってきているのにとっても綺麗でビックリしました。
 1.5メートルの大腸に対し、カメラの長さが1.3メートルなので、引き寄せながら撮影するんだそうです。私の場合は75センチ位まで短くなったようです。空気を送りながらカメラを進ませるので、カメラの移動に沿ってお腹がぽこぽこ動きます。
医師はモニターをじっと眺めながら、両手で機械を操作し、時たま話しかけてきます。
「この機械を作った人は凄いですよね!」としきりと感嘆しているので、「機械を使いこなす技術も凄いですよね!」なんて返しながら。。。最後の方は、サービスなのか、「ここが小腸の入り口。ここが盲腸ですよ。」なんてせっかくだからと、色々見せてくれました。。。私としては、早く終わって欲しい気持ちでしたが。。。結果は、異常なし!本当にホッとしました。
 何故急に、こんな検査を受ける事になったのか?それは、16日の「トレド納め会・忘年会」で、八海山・南部美人等の美酒についつい手が伸び、飲み過ぎたのです。翌日から二日酔いが三日酔いに、売薬の胃薬を飲んでいるのに五日経っても胃の調子は治らず、遂にお医者へ。そして検査へと言う訳です。こんな事は初めて。12日経ってやっと元の胃に戻ってきました。やっぱり歳なんですね~。あぁ恐ろしかった!
 皆さんも、飲み過ぎ食べ過ぎにはくれぐれも注意して下さい!

 これから
 肉体と精神のギャップが大きく、人間的に中身が薄く、「これだけは自信がある・自慢できる」等と言うものが何一つ無い60歳ですが、そんな自分の力の無さを嘆くのではなく、健康で動ける事の有り難さに感謝しなければとつくづく思いました。
 今後も、月2回相棒君とボランティアで行っている母のホームでの「ギターで歌う会」と、月1回の合奏団トレドの練習、OBOG会とトレドの事務局の仕事、そして今年1月から始めた山歩き、カーブス(女性だけの30分フィットネス)週3回目標を継続しながら、大学時代とまでは行かなくても、前向きに、自分であり得るこの体と、生かして貰っているこの一日一日を大切に、楽しく生活して行かなければと改めて思う60歳の年の瀬です。
(これが私の近況です。皆さんの近況もお知らせください。)

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